「GPIFがタバコ銘柄を大量取得表明」(大嘘)
こんにちは。
以前にも紹介しましたが、私のポートフォリオはタバコ銘柄の割合が高めです。
(くっさいくっさいポートフォリオ)
非喫煙者の私がなぜタバコ銘柄に投資するのでしょうか?
答えは簡単。
儲かると思っているからです。
未来についてはわかりませんが、過去のデータはそれを示しています。
では、「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がタバコ銘柄を取得表明」なんて記事がネットに掲載されたらどうなるでしょうか。
ヴァイス(悪徳) という禁断の果実
私たちがGPIFに求めるものは何か?と尋ねられたら、答えは決まっています。
それは「長期リターンを最大限高め、必要十分な年金を長期的に払い続けられるようにしてくれ」ということ。
長期リターンを最大限高めるために重要な視点とは何でしょうか。
その一つの視点は「不人気で割安なのに毎年安定したキャッシュを生み出し、高いパフォーマンスで株主還元してくれる企業に投資する」ことです。
酒、タバコ、武器、カジノといった、いかにもイメージが悪い業界を中心に投資ファンド(ヴァイス(悪徳)ファンド)がこの世にはあります。
多くの人はモラルの観点からヴァイスファンドに投資したいなんて思わないでしょうが、成績を見てみると、税引き前リターンは年率平均10.52%と、S&P500の9.24%を上回っています。
リンク:https://fundresearch.fidelity.com/mutual-funds/summary/90347D203
高リターンの理由として酒、タバコ、武器などは需要がなくなることは考えづらく、参入障壁が高く企業側が有利な価格設定もしやすいので、安定したビジネスを長年継続しやすいことがあげられるでしょう。
タバコ銘柄の圧倒的パフォーマンスを見よ
ヴァイス銘柄のなかでも特に長期リターンが期待できるのはタバコ関連銘柄です。
タバコ業界の強みは、非耐久消費財で常習性が高いのでリピーターを得られやすく、製造コストの安さとブランド力や参入障壁の高さを活かした有利な価格を設定しやすいため、高い利益率を安定して得られやすく、多額のフリーキャッシュフローを毎年得られやすいことです。
これにタバコ特有のイメージの悪さによる株価の上がりにくさが加わるため、タバコ業界は高い配当利回りを継続しやすいのです。
(リンク: Backtest Portfolio Asset Allocation )
(投資の神様バフェットが推薦するS&P500がアルトリアグループの前では、ただの子ども、、、!圧倒的格差、、、!)
タバコといったヴァイス銘柄に投資をして、配当金や分配金を再投資していけば、比較的価格変動を抑えながら長期で高いリターンを得られやすいかもしれません。
年金ファンドといった本来「長期リターンを最大限高め、必要十分な年金を長期的に払い続けられる運用」が求められる場合、タバコ銘柄への投資こそ理にかなっていると思います。
タバコに対する風当たりは強い。たがそれでいい。
まぁ、こんな考え受け入れられるとは思っていません笑
もし年金運用のパフォーマンスを最大限に高めるために「タバコ銘柄を積極的に保有していきます」なんてGPIFからアナウンスされたら、国民の大多数は脊髄反射で「けしからん!!!」の大合唱でしょう。
理にかなっていようが、それにより大きな成果をだそうが、必ずしも多数の人々に受け入れられるわけではないのが世の定めなのです。
サラリーマンのプリズン・ブレイク
前回の記事で、「サラリーマンの給料は、労働力を回復させるための経費」と述べました。サラリーマンの給料が上がるということは、その分、生活コストが高くなっているということです。なので、いくら昇給しようが、毎月カツカツでお金は残りません。これは構造的な問題です。
「でも、、、私は楽に生きたいッ!!!」
みなさんそうですよね?
その願いを叶える方法は唯一これだけです。
これは、まさに、見えない鎖に繋がれた労働者が、資本家の知らぬ間に鎖を外し逃れるためのリアル・プリズンブレイクなのです。
生活コストを下げよ
資本家は労働力が回復する金額をきっちりそのまま渡してきます。
ならば、労働者は資本家が想定するより少ない金額で生活すればよいのです。
生活コストを下げる方法は主に2つあると思います。
1つ目は、仕事によるストレス・疲労を減らし、労働力回復費・気晴らし代を減らすことです。
仕事終わりに目の前のビールを飲むか、資本家への夢を見るか。
それはあなた次第です。
あなたの心持ち次第です。
2つ目は、自分の幸せについて考えることです。
見栄を張るための消費していませんか。
高級な服・時計を買ったり、新車を買ったり、インスタ映えする写真をとるために旅行に行ったり、わたし幸せアピールするために結婚式を挙げたり、とにかく、人によく見られるための消費はやめるべきです。
「俺はこんなに金持っているんだぞ!」と、地位が高い人であることをアピールするための消費財で身を固めている人、私からすると刑務所でイキっているヤクザにしか見えません。(笑)
こんな出費をしていたら、いつまで経っても利益なんて出ません。
人からどう見られるかを気にして生きているのだとしたら、なんのための人生なんだかわかりません。
脱獄物のドラマ・映画において、囚人は看守から貶されたりひどい目に遭いながらも、したたかに脱獄計画を企て、実行します。
我々も資本家からのプリズン・ブレイクを果たし、資本家側に回ろうではありませんか。
あなたの給料の決まり方
私はサラリーマン2年目。
大学生からサラリーマンになって大きく変わった点は、〜大学から〜株式会社へと所属が変わったところです。
特に去年は公的な手続きが多かったので、ことあるごとに書類に〜株式会社と記入していました。
そうすると無意識のうちに、株式会社ってなんだ?資本家ってなんだ?と考えるようになりました。
資本について知りたいと思い手に取った本が、
本日は資本論について少し紹介したいと思います。
ちなみに原題はDas Kapital。
Dasはドイツ語で、英語でいうところのThe,Thisといった冠詞です。
ちなみにちなみに、スペイン語でTheに相当するものはなんでしょうか。
、、、そう、El(エル)です。
神戸に来たイニエスタは、El Cerebro(The 頭脳)と呼ばれていたらしいですよ。
(閑話休題)
資本主義のルール
サラリーマン(労働者)として働いていると、「給料が割に合わない」「会社は自分を正当に評価してくれない」と、考えることがあると思います。
現状に不満を持ちながらも、どうしていいか分からないまま、毎日働いている人が多いのではないでしょうか。
このような気持ちになるのは、資本主義のルールに気づいていないからです。
筆者は、資本主義経済を以下のように考えています。
資本主義経済とは、巨大なフリーマーケットであり、貨幣という交換媒体を用いて、買い手と売り手が合意した額で、商品を取引出来る場である。
このルールをよく理解すれば、色々なことに応用できます。
労働力も商品
資本主義経済の世界では、「取引出来るものはすべて商品」と考えます。
労働者は、毎日働いて、その労働の対価として給料をもらっています。
つまり労働者は、「労働力という商品」を会社に売っているのです。
労働者の給料の決まり方
それでは、給料はどのように決まるのでしょうか。
労働者側ではなく、働かせる側(資本家)で考えてみるとすぐに答えは出ます。
「労働者は30万円分の働きをしたけど、渡す給料は5万円でいいか♪」
それでは労働者は食べるだけで住むところに困り、体は日々弱っていき生産性も悪くなっていってしまいます。
「それじゃあ10万円でいいか♪」
最低限ストレスを発散させないと、労働者も鬱憤がたまり資本家側に反撃しかねません。
それでは資本家も困ってしまうので、労働者が生活できるだけの給料を払おうとします。
つまり、「給料とは労働力を回復させるための経費」と考える事ができます。
明日も元気に働いてもらうための費用なのです。
労働者が労働力を回復させるためには、まず、寝るための住居費が必要です。
それから、お腹が空いたら頑張って働けないので食費、裸で会社に来られても困るので衣服代、気晴らしのための娯楽費、家族が飢えたら労働者も頑張れなくなってしまうので、扶養手当なども必要です。
これらの費用を足し合わせて、給料として、労働者に渡しているのです。
だからサラリーマンはいつまでたっても楽にならない
サラリーマンの給料は、「労働力を回復させるための経費」で、それ以上でも以下でもありません。
生かさず殺さず。
だって余計に与えたら、蓄えてこちら側(資本家側)に来てしまいますから。
よって毎月ピッタリ無くなるようになっています。
例え昇進して、給料が上がっても、その分だけ仕事のストレスが増えて、気晴らしに必要な娯楽費が増えたり、家族が出来て、生活費が増えたりするから、ピッタリ無くなるのです。
だから、サラリーマンはいつまでたってもキツイのです。
どんなに頑張っても毎月カツカツなのです。
資本家からすれば、明日も元気に働いて貰えればそれでいいわけ。
それ以上の給料を払う必要がないんですね。
これが、マルクスが言う「搾取」の構造です。
では、この資本主義の罠からどうやって抜け出せばいいのでしょうか。
それはまた次回。