米株安、好材料見当たらず=「どこまで下げるか不明」←当たり前である
【米株安、好材料見当たらず=『どこまで下げるか不明』】という時事ドットコムニュースがネットにあったんですけど、今後米国株はどうなっちゃうんでしょうか。
「どこまで下げるか不明」ってあまりにも頓珍漢ですね。記者はアナリストに「どこまで下がるんでしょうか?」とでも聞いたんですかね。そんなの俺にわかるわけないだろ!って話ですね。
値動きは自分にはコントロールできない範囲にある
こういった見出しが出るのは、多くの株式市場参加者が「頭の切れる人はきっと何かを知っているに違いない」と思い込んでいるからです。
しかし残念ながら、どんなアナリストも値動きを予測することはできません。
メディアの中にはしたり顔で「今回の下落は、トランプ大統領への政治不信がどうたらこうたら、FRBがうんたらかんたら」と解説している自称アナリストもいますが、ずっと前からメディアはトランプ大統領に好意的ではないし、FRBによる利上げも予想されていたことです。
下落はいつ始まるか、どれくらい下げるのか、原因は何なのか
それらは我々の知るところではありません。
ニーバーの祈り
私は無宗教ですが、この祈りの言葉は好きで、ことある度に思い出します。
神よ、
変えることのできないものを静穏に受け入れる力を与えてください。
変えるべきものを変える勇気を、
そして、変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを与えて下さい。
この言葉は対人関係に悩む人にたびたび送られる言葉ですが、投資の世界にも通用する言葉です。
値動きに関しては自分が知ることもできないし、下落が始まったからといって特別な行動をすることはできないのです。
つまり、自分のコントロール範囲外のことに対して苦悩し恐れる必要はありません。
cisという幻想
でも、この前立ち読みしたcisさんの本には相場を読むって書いてあったんですけど。
cisはバフェット太郎氏の言うところの一部の天才です。そしてあなたは投資に関して凡人です。
本屋にはcis氏の本が平置きされています。そして帯には「230億円稼いだ勝つ思考」というパワーワード(扇情的ワード)。
こういった売り方が「株は銘柄選択、そして何より売買のタイミングが重要なのだ」というイメージを強くさせる要因です。
確かにああいった戦い方もありますが、我々一般ピーポーが真似できる戦い方ではないことを強く認識する必要があります。
結論
では我々一般ピーポーが採用すべき戦い方はなんなのか。
それは長期的に銘柄を保有し続けることです。
高配当株でも、成長株でも、ETFでも構いません。
よほど変なのを掴まなければ20〜30年後には値上がりしているはずです。
長期的に保有する中で、市場が冷え込む場面も多々あるでしょう。
そこで不必要に心配することはありません。